『龍馬伝』最終回:香川照之に助演男優賞をあげたい [テレビ]
昨日、龍馬伝は最終回でした。今回は、今までの大河ドラマとは変わった映像、演出で、随分と楽しませてくれました。脚本については、史実と異なる?という意見も多々あったと聞きますが、まぁ許容できる範囲ではなかったと思います。昨夜の放送でいえば、非常に残念だったのは、龍馬暗殺の瞬間、選挙速報のテロップが入ったこと。一番の見せ場でのテロップ入り。正直興ざめでしたね。選挙が大事なのは分かりますがね。後でニュースをみたら選管発表ではなく、NHKの出口調査の結果から当確を出したようで・・・それだったらもう少しタイミングを考えてもよかったのではないかと思いました。
今回は福山雅治が龍馬ということで話題になりましたが、私としては最優秀助演男優賞を岩崎弥太郎役の香川照之さんに贈りたい。龍馬に対する対抗心、ねたみ、嫉みを持ちながらも龍馬という存在を無視できない、愛してやまなかった岩崎という役を見事に演じきっていたように思います。正直、弥太郎のあの性格、自分に近いというか、すごく親近感を覚えます。福山龍馬のような何でもこなせるような男は、同じ男として妬ましいものです。実際に岩崎弥太郎と龍馬とはあんなに親しくなかったというのが通説ですが、今回は岩崎からみた龍馬伝ですから、よかったとしましょう。
最終回の視聴率は関東地区で21.3%、全48話の平均視聴率は関東地区で18.7%で、昨年の大河ドラマ「天地人」の関東地区の平均視聴率21.2%に及ばなかったようです。やはり幕末物はし視聴率がよくない、というジンクスを福山雅治をもってしても敗れなかったようです。総じて幕末物は男子には人気がありますが、女子にはあまり人気がないとか。新撰組ファンは女子にも多いとは思うのですが、今回は敵役だし・・・
今回の佐藤直紀の音楽も良かった。弥太郎のテーマ、「雑草魂」もいい曲でした。今回、龍馬伝のオリジナル・サウンドトラックは3枚出てますが、「雑草魂」はVol.1に収録されています。興味のある方は是非、どうぞ。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
- アーティスト: 佐藤直紀,佐藤直紀 feat.リサ・ジェラルド
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: CD
0655と2355 [テレビ]
先日、就寝前にテレビザッピングしていたら「2355」とい番組でリモコンの指が止まりました。たった5分の番組でしたが、なんとなくクリエーターの影を感じたので調べてみました。やはりそうでした。あの「だんご三兄弟」や「ピタゴラスイッチ」をプロデュースした佐藤雅彦監修ではありませんか。言い忘れましたが、「2355」は23時55分、「0655」は朝の6時55分の番組開始の時刻です。ホームページはこちら ⇒ http://www.nhk.or.jp/e2355/
少なくともテレビ東京を除いて?朝は情報系の番組が主。ほのぼのしたコンテンツではありますが、慌しい朝にこそこうしたコンテンツは活きるのかも・・・まだそれぞれ1回ずつしか観たことがなので本当は語れないのですが・・・
The Closer と Dr.House :アメリカのテレビシリーズ [テレビ]
今日はお勧めの海外ドラマについて2本ご紹介。
クローザー 〈フォース・シーズン〉コレクターズ・ボックス [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: DVD
Dr. HOUSE/ドクター・ハウス シーズン4 【DVD-BOX】
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- メディア: DVD
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: DVD
ここ数年の海外テレビシリーズの中で面白かった2作品。「クローザー」はロス市警殺人特捜班の活躍を描いた作品で、主演のキーラ・ゼジウィック(俳優のケビン・ベーコンの奥さん)がいい。ロス市警副本部長補佐というキャリアとしては申し分のない地位にいながら、服装はおばさんの普段着的ファッション、上にも下にも媚びず、てきぱきと仕事をこなしながらも、日常生活ではボケの連続という二面性がうまく描かれています。最終的には犯人を自白に追い込むというパターンですが、証拠を積み上げ、落とす、という最終局面で、彼女の「味」が出ている。トンパチものではありませんが、シャレた科白とテンポの良さ、お勧めです。ちなみに主演のキーラの1本当たり出演料は2,000万円強で、テレビ女優(本人はテレビにはあまり興味はないようですが)全米一だそうです。
「ドクター・ハウス」は、その名の通り医者のお話。アメリカにある架空のプレインズボロ教育病院(ニュージャージー)が舞台。主演はイギリス人俳優のヒュー・ローリー。アメリカ版赤ひげ、ブラッグ・ジャック・・・等々、いろいろ評価はあるようですが、日本でもようやくその必要性が説かれ始めた総合診療医として、あらゆる病気に立ち向うという医療ドラマ。病気の原因がどこにあるかを突き止めていくプロセスが面白い。「シカゴ・ホープ」とか「ER」とは趣きを異にする変った医療ものです。主人公ハウスの歯に衣着せぬ科白が痛快です。
春のテレビ番組雑感 [テレビ]
5月になり、各局の春のテレビ番組も中盤、折り返しといったところでしょうか?そこで恒例?の曜日別テレビ番組一言雑感を・・・
月曜日:月の恋人~Moon Lovers http://wwwz.fujitv.co.jp/getsukoi/index.html
キムタク主演の月9。昨夜は第2話。「キムタク初のヒール役」で話題ですが、本当に鼻につく演技だと思います。まぁ、キムタクらしいといえばキムタクらしい。「華麗なる一族」のときような役よりもよっぽど合っていると思います。今後もこの路線を望みます。リン・チーリンは可愛い。それにしても原作が道尾秀介というのはびっくり。ホラーしか書かないのかと思ってました。ホラー的展開はあるのかしらん。
月曜日:タイムスクープハンター http://www.nhk.or.jp/timescoop/
歴史好きにはたまらないドキュメンタリー?です。はっきりいって面白みに欠けるかもしれませんが、過去にタイムスリップして、当時の人々の生活に触れる・・・・リアルそのものです。登場人物はどうやら本当に月代をそって髷を結っている。要潤、いい味出してます。
火曜日:絶対零度 ~未解決事件特命捜査~ http://www.fujitv.co.jp/C-273/index.html
ソフトバンクの娘とお父さんの競演番組。未解決事件専門の捜査班が舞台。これはアメリカの「コールドケース」の日本版といったところか。「コールドケース」は事件当時の状況を丁寧になぞっていくのに対し、「絶対零度」が現在の証拠から過去にさかのぼるというもの。よく出来ていると思いますが、「コールドケース」もお勧めです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase/
火曜日:ジェネラルルージュの凱旋 http://general.ktv.jp/index.html
原作とは全く別物です。わかって観てますが、チーム・バチスタシリーズとして原作通りにドラマ化して欲しい。本当は同時進行の物語なのですが・・・・
水曜日:臨場 http://www.tv-asahi.co.jp/rinjo/
現在はシーズン2。横山秀雄原作ですが、はっきりいって原作とは別物。「ジェネラル・ルージュ」とは違った意味でドラマはドラマとして今後も続いてもらいたい作品ですな。正直、先週の犬と暮らす老人の孤独死は泣けました。ちなみに好演した犬はソフトバンクのお父さん犬、カイくんでした。
金曜日:警視庁失踪人捜査課 http://shissou.asahi.co.jp/
堂場瞬一の高城賢吾シリーズのドラマ化。正直、慌しい感じがしなくもない。高城賢吾がもっている雰囲気がドラマにもっとでればと思います。スタイルは昔の刑事ドラマになっていますな。
土曜日:まっつぐ http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/mtsg/
大河ドラマ以外では数少ない連続時代劇。原作は時代小説のヒットメーカー佐伯泰英の「鎌倉河岸捕物控シリーズ」です。オープニングの竹中直人の小芝居、脇役でありながら主役のような松平健と主人公たちを取り巻く配役陣がなかなかです。NHKだけに手抜きはないようですが、もっと割り切ってつくった方がよいかも。若者に時代劇を見てほしいという意図は分かりますが・・・
土曜日:チェイス 国税査察官 http://www.nhk.or.jp/dodra/chase/
あと1回で終わってしまいます。この時間帯は、「クライマーズ・ハイ」、「ハゲタカ」、「外事警察」と本格サスペンスモノ、経済モノ、社会モノとヒット作というか見ごたえのあるものが多いのですが、今回もマルサ(現在はマルサとは呼ばす、8階、9階と呼ぶそう)の男が追う脱税のプロ、ARATA演じる村雲修次がいい。先週は彼の過去が明らかになりました。ちょっと「砂の器」っぽい感じでしたが。ラストに向けて盛り上げってきました。
土曜日:タンブリング http://www.tbs.co.jp/tumbling/
男子新体操部のドラマ。イケメン不良+αの展開は最近の流行ですが、これはなかなか面白い。男子新体操については、所ジョージの「笑ってこらえて」の「部活動の旅」というコーナーで、全国の男子新体操部を追っかけたことがありますが、その演技のすばらしさに感動したものです。ドラマではどこまで描くのか楽しみ。かつての男子シンクロと違い、日本体操協会にも正式種目として認知されたもの(→公式HP http://www.jpn-gym.or.jp/rhythmic/2010/index.html)。興味のある方はどうぞ。
東野圭吾原作のドラマ化。阿部寛の濃~ぃ演技というか、雰囲気が演出によく活かされているという感じ。「トリック」の延長線上のようでもあり、なかなかいい味出てます。役者としてはワンパターンかもしれませんが、阿部ちゃん好きです。昔、人形町界隈に勤めていたことがあり、懐かしく観てます。
香川照之!テレビに出すぎ?! [テレビ]
最近テレビを観ていて思うのですが、「香川照之」という俳優、本当によくみかけます。ふと思ったのが、昨年の「坂の上の雲」。正岡子規の役で出演していましたが、番宣が多かったせいもあって年末から露出が多かったせいもあったのでしょう。「龍馬伝」に岩崎弥太郎役で毎週みるようになってから、彼の顔を見ない日はない、といえるほど、テレビに出ている。この間始まったTBSの「新参者」にも出演していましたし、「Wの悲劇」に出ていた・・・
NHKはもとより「民放のドラマにも出ている。正岡子規、岩崎弥太郎とどーも汚い感じの役が多い(主演の本木雅弘、福山雅治の端正できれい?な顔と並んでいるということもありますが)。いい役者だと思います。彼の役どころを演じられる役者が少ないということかもしれませんが・・・皆さんも香川照之を探してみてください。きっとどこかに顔を出していますから・・・
サラリーマンNEOシーズン5:始まりました [テレビ]
私としては待望の「サラリーマンNEO」シーズン5が始まりました。冒頭のニュース番組?NEOエクスプレスでは、「星新一のショートショート、エミー賞受賞!」がトップニュース・・・「サラリーマンNEO」が2年連続で最終選考にノミネートされながら受賞できなかったのにあっさりともっていかれたことに報キャスターがねちねちとしつこいコメント・・・中田ネオミキャスターが地味にいきましょう・・・と言っておりましたが、私も同感。コアなファンのための地味な番組ということで今後も長く続けて欲しい番組と思っております。
地味といえば「タイムスクープハンター」も毎週放送されることになりました。地味の極致といった番組ですが、私としてはうれしい限りです。なんかテレビばっかみているような気がしてきました・・・
サラリーマンNEO→http://www.nhk.or.jp/neo/
星新一のショートショート→http://news.walkerplus.com/2009/1211/8/
相棒シーズン8:今後はスペシャルがいいかも [テレビ]
ともあれ神戸尊こと及川光博の新相棒は、賛否両論うずまくなか、無事に終了しました。視聴率も毎回17%前後をキープしたことを考えるとシーズン9もありそうです。
ただ、かなりネタ的には毎週やるのは(観るのは)つらくなってきたような気がします。2時間スペシャルでお金をかけて練りこんだストーリーで今後は放送した方が良いのでは?中身が薄くなって作品のへの評価がさがりながらシリーズ終了というのもファンとしては悲しい話。どーでしょう。
韓流には全く興味がないけれど:無限男子 [テレビ]
「祝女」という番組を知っていますか?NHK総合日曜23:00から放送されている番組です。「女に生まれたアタシを祝う」という女性向けの番組。「サラリーマンNEO」のスタッフがつくっているようで、なにやらいろんなニオイ?がする番組です。ともさかりえがなかなか良い。
そんな番組から誕生したのが韓流アイドルグループ「無限男子」。最近のNHKもやりますな。本当にデビューしたりなんかして。サラリーマンNEOもシーズン5の放送が決定したそうです。「サラリーマン~」のつなぎ番組だったんでしょうが、このままでいくと「祝女2」が出来そうな勢いです。
無限男子公式?HP(開いたら音が出るので気をつけてください)
↓
http://www.nhk.or.jp/shukujo/topics/mugendanshi/index.html
バンクーバーオリンピック開会式 [テレビ]
東京地方は霙まじりの雨なのにバンクーバーは桜が咲いたとか?!アメリカ東部やヨーロッパでは大寒波だとか・・・温暖化のはずなのに・・・一番雪の欲しいオリンピック会場周辺が暖かいなんて、地球はいよいよおかしい(バンクーバーは西海岸、太平洋側ですが)。
3時間強の開会式、観てしまいました。もっともながら視聴だったので真剣に観たわけではありませんが、屋内ということもあって演出がしやすかったのでしょう。きれいでしたね。国威発揚を意識した北京オリンピックの開会式と比較しても洗練された感じでよかったのではないでしょうか。ただ、気になったのは先住民に対する扱い。移民の国?という意味で先住民の存在を意識的扱っていたのが印象的。それにしても長い。いつからオリンピックの開会式はこんなに長くなったんでしたっけ?ロス五輪あたりから?
テレビドラマ「行列48時間」 [テレビ]
◆「行列48時間」(http://www.nhk.or.jp/kindora/48hours/)
NHKの金曜ドラマで放送された作品。妻と娘に頼まれてデパートの福袋を買うために行列することになった定年間際のサラリーマンが主人公です。原作は藤田宜永の「喜の行列悲の行列」。実は福袋を待つ行列は誘拐事件の身代金の受け渡し場所として指定されていた、という話があって、いきなり引き込まれる展開。妻や娘にも夫のいない夜に行列に係わる物語の展開があって複雑ながら大変面白い展開に。主人公が並んでいる行列には、いろんな秘密、過去を持った人たちが並んでいます。それぞれの事情、思いで並んでいる人々が誘拐事件になんらかの形で巻き込まれていく・・・日本のドラマにしてはなかなかしゃれたシナリオです。一見、行列とは関係なさそうなストーリーも絡んでいきます。設定は2009年12月30日から。12月29日から一挙再放送されるそうですので、お時間のある方はぜひご覧になってください。