真保裕一の「脇坂副署長の長い一日」 [読書]
たった一日の出来事ながら、密度の濃い内容と言えます・・・とは言いつつ昨夜読了したのですが、もう一度読まないとなっ、と今思ってます。
物語の進行に合わせて時刻が表示されているのですが、「長い一日」というタイトルに引っ張られて読む側が煽られているような錯覚に陥り、内容を吟味するヒマもなく文字面を追っていってしまった感があります。アイドルの一日署長イベントの際にある種の事件が起きるのですが、その事件の背景や遠因を巡ってさまざまな登場人物がなぞの行動を引き起こす・・・ラストでその真相は明らかになるのですが、事件を追う側の動機なりモチベーション・・・こいつら絶対許せない的なものがよく伝わってこなかった(読み込めなかった)感じです。
ゆえにジェットコースター小説なのでしょうが、本作の面白さを見極めるには再読が必要と考えている次第です。しかし、あんな終わり方で主人公の脇坂副署長の将来が気になりました・・・警察組織内で二大派閥を敵に回して大丈夫なのでしょうか・・・なんてね。
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