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奥田英朗の「ナオミとカナコ」 [読書]

- 作者: 奥田 英朗
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/11/11
- メディア: 単行本
本書は最近テレビ化されたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか?ナオミ(直美)は広末涼子、カナコ(加奈子)は内田由紀・・・原作本のイメージとは少し違う(私の主観です、あくまでも)のですが、俳優としての力量が求められる作品なので、お二人のキャスティングはある程度納得です(実はまだテレビ版を観ておりません。録画はしているのですが)。
さて、どんなお話かというと、このナオミとカナコは殺人の共犯であり、逃亡者です。なぜ殺人に至ったのかは是非本書を読んでいただければと思いますが、作品に没頭している間は至極納得、殺されて当然、という感じ。もっとも冷静に考えれば殺す必要はなかったともいえます。社会的制裁を与えることで、死ぬより辛い目にあわせることも可能だったのでは?とも。
恐ろしいのは人を殺しておきながら・・・という読み方ができること。この何とも説明のつかないふんわり感というか地に足がついていない感じが作品の冒頭から終わりまで続きます。ラストはその究極かと。
ある種、ラストは達成感で満たされるのですが、はたしてこれで良かったの?という意識が抜けない。ストーリーは面白い。なんとも複雑な内容ではありました。
コメントありがとうございました。
奥田英朗の作品は伊良部シリーズが好きで
よく読んでました。
最近あまり本を読んでいないので
ちゃんと読まなきゃなと思っています。
by さとみ (2016-07-27 14:40)
>さとみ さん
コメントありがとうございました。
伊良部シリーズ、面白いですよね。
テレビ化もされていますが、小説の中の伊良部のイメージ
とは違う人がキャスティングされていて・・・まあそれも面白い
のですが
by Ganchan (2016-08-10 17:24)