石田衣良の「逆島断雄と進駐官養成高校の決闘」 [読書]
- 作者: 石田 衣良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
日本が日中戦争を経て第二次世界大戦で負けていなかったら、本書のような世界が現代日本(小説では日本ではありませんが)だったんだろうな、という仮想現実でのお話。
世界の強国が植民地主義をエスカレートさせ、世界を分断支配しているという構図にあって、植民地を支配する進駐官を要請する高校が舞台となっています。主人公は女皇を1000年近くに渡って支え続けた近衛四家という特権的地位から転落した家の次男坊。特権的地位をいまだに有している家の同級生と最終的には決闘するという話なのですが・・・
青春小説でもあり、日本の近未来?のイメージ、保守的、戦前回帰的日本の怖い局面をベースにした怖い話でもあり、やっぱり日本は負けるのか(その危機感を前提にして小説は成り立っている)ということを連想させる作品でもあり・・・
なんかよくわからなかった大作ではありました。
少なくともこんな日本(本書では日本ではありませんが)は嫌だ!と思ったことは間違いない、です。
コメントありがとうございました。
なかなか本を読む時間がとれませんが、参考にさせてください。よろしくお願いいたします。
by モリガメ (2016-08-10 18:10)
> モリガメさん
コメントありがとうございます。
本選びの参考になれば幸いです。私の場合、読書の傾向がやや偏ってますが・・・
by Ganchan (2016-08-22 12:54)