畠中恵の「ちょちょら」 [読書]
「うずら大名 」の姉妹版です、というかこちらが先に発表された本なので、「うずら大名」の方を姉妹版というのが正しいのでしょうね。あるいはスピンアウト作品とか。
「うずら大名」と同じく播磨の国にある多々良木藩の江戸留守居役のお話です。留守居役だった兄が急死したことにより、若くして、急遽、その跡を継ぐことになった主人公。 右も左もわからず他藩の同役の先輩からは、殴られ(本当に殴らる描写が多かった)、いじめられながら(いわゆる愛のむち?)も何とか役をまっとうしようとする主人公の成長物語です。
江戸留守居役という存在とその役割はなんとなくは知っているつもりでしたが、主である藩主の詰の間や石高等により“組合”を作っているとは知りませんでした。いや~なかなか勉強になります。その役割というのにも知らないというか関心することばかり。現在のサラリーマン社会にも通じるネタ満載、頭の良い人でないとこなせない仕事だと思いました。私じゃ無理な役だと思いました。
ぶっちゃけラストがあんな展開になるなんて正直驚きでしたが、まずはめでたしめでたしという終わり方。 なかなか面白いシリーズ(シリーズになっているのか?)
2016-05-27 14:43
nice!(25)
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