佐藤雅美の「御奉行の頭の火照り~物書同心居眠り紋蔵」 [読書]
藤木紋蔵さんのシリーズ第14弾です。本書は同じ佐藤先生の「半次捕り物控」シリーズの準レギュラー、蟋蟀小三郎さんがゲスト出演するというファン垂涎の一冊。私としては半次その人も登場していただき紋蔵さんとのやり取りを期待していたのですが、今回はそうしたサービスはなかったようで。
佐藤さんのシリーズとしては「縮尻鏡三郎」シリーズもありますが、時代背景に問題がなければ江戸市中におけるキャラクター総登場というのも期待したいところです。
鬼平犯科帳シリーズで「盗賊たちの宴」というのがあります。上述したキャラクター集合!というニュアンスは異なりますが、キャラの立ったサブキャラが一同に会すという趣向は思わずニヤニヤしてしまう。
今回の紋蔵さんと蟋蟀さんとの共演はそのニヤニヤのニヤぐらいのインパクトですが、縮尻に紋蔵、半次に縮尻、紋蔵に半次といった展開も期待できそうな・・・桑山十兵衛という人もいましたが、今後、期待したい。もちろんそれぞれのシリーズの雰囲気を壊さない範囲ですが。
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