池井戸潤の「かばん屋の相続」 [読書]
本書は短編集です。本のタイトルになった「かばん屋の相続」は実際にあったお話をベースに取引のある信金の担当者からみた揉め事の顛末。このほかに「十年目のクリスマス」、「セールストーク」、「手形の行方」、「芥のごとく」、「妻の元カレ」などの作品が収録されています。
いずれも都市銀行や地方銀行、信金等に努めるバンカーが主人公。中小零細企業絡みの、融資にまつわる話が中心となっています。
事業資金として銀行、信金からお金を借りた経験がある私としては読んでいて身につまされるというか、作品によっては嫌な汗をかくというか、いずれもリアリティに富んだ内容で、面白く読ませていただきました。
まあ、リアリティのあるのは池井戸さんのキャリアからみれば当然ですが、銀行員の本音というか考え方、特に中小、零細企業に対する考え方の一端がうかがえ、実体験と合わせ妙に納得した次第。 主人公と対する人々に対し、大いに共感?したものであります・・・
こんにちは。
自分も「かばん屋の相続」読みましたよ。
面白いですよね。
銀行員のことや銀行の裏事情が書かれているのも良かったです。
最後の「かばん屋の相続」は、スッキリした結末だったので締め括りにふさわしい作品だと思いましたよ!
by 神崎和幸 (2015-02-15 15:40)
>神崎和幸さん
ご訪問ありがとうございました。
ご指摘の通り!
面白い作品だったと思います。
テレビ化されそうな雰囲気の作品ですはないかと思って
おりますが・・・どんなもんでしょう。
by Ganchan (2015-02-17 13:30)
池井戸さんの作品はよくテレビ化されていますからね。
いずれそうなるのではないでしょうか。
「かばん屋の相続」も観てみたいです。(笑)
by 神崎和幸 (2015-02-18 18:14)