浅田次郎の「ハッピー・リタイアメント」 [読書]
いつまでも若い若いと思っていたらこんな歳?2020年の東京オリンピックの時は〇歳???そんな現実に愕然としている今日この頃、本書に出会いました。簡単にいうと「天下り」の特権と恩恵に浴している輩に一泡ふかしてやるぞ!というお話なのですが、本書の舞台、モデルになって機関はかつて私自身がお世話になったことがある機関で、主人公たちが絡む人々(読んでない人はわからないかもしれませんが、お金を借りた人たち)の意識というか心理描写が実にリアルで正直、身につまされてしまった次第。今現在は笑って読み流すことができますが、数年前であればとても読めたもんじゃない、という本でした。
ラストに向かっていささか拍子抜けする感もありましたが、かつての名作映画「スティング」のように、してやったり、という感じで良書ではありました。
2014-02-24 12:31
nice!(14)
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