直木賞作家、山本兼一さん逝く [読書]
直木賞作家の山本兼一さんがお亡くなりになりました。57歳でした。歴史小説の分野では、今後が大いに期待された方だっただけに残念です。「利休にたずねよ」、「信長死すべし」、「いっしん虎徹」、「戦国秘録白鷹伝」、「狂い咲き正宗刀剣商ちょうじ屋光三郎」、「火天の城」、「神変-役小角絵巻」などの作品を読ませていただきましたが、「神変-」を除き、一つのモノが完成するまでのプロセスを丁寧に追うことを主題とした作品が多かったように思います。それぞれの作品は道を究めた職人、それに準ずる人々が物語の主役であり、市井の人々からみた歴史の断面を垣間見たような気分にさせてくれました。残念です。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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