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垣根涼介の「勝ち逃げの女王」:君たちに明日はない4 [読書]
第4シリーズの本書、今回のリストラケースは今までのシリーズとは若干、趣が異なるような気がしました。以前のシリーズが書かれた時と本作が書かれた時の経済情勢の違いが反映されているのだと思いますが、雇用する側の論理と雇用される側の論理が対立の構造にあるかといえば決してそうではなく、低成長時代に生き残りをはかる企業とそうした状況を理解しつつ、自らを振り返り、新たな人生を模索しようとする今回の登場人物たち。会社が全て、といったかつての価値観とは異なり、会社とのかかわりの中で培ってきた人生観を自らが生かそうとする前向きな姿勢が、読後感を爽やかなものにしてくれました。現実はそんなに甘くないとも思いつつ、こうしたお話が、成熟した日本のある一面を映しているのでは?とも思った次第です。
かつて会社員だった頃、「勝ち逃げの女王」ならぬ「飲み逃げの上司」がいましたっけ。支払いになると何故かどこかに雲隠れしちゃうんです(笑)
by U3 (2012-08-19 11:36)
> U3 さん
いますね~そういう人。
憎めないタイプの人が多いような気がしますが・・・
by Ganchan (2012-08-24 12:32)