佐藤雅美の「私闘なり、敵討ちにあらず」:八州廻り桑山十兵衛 [読書]
そこかしこで起こる揉め事をある種の権威をもって解決する、というのは水戸黄門的時代劇の定番ですが、その場合、必ず「正義」という大義がつきまとう。このシリーズはそんな「正義」を振りかざさないのがいい。むろん「八州様」という権威が最終的には物をいうわけですが、この「八州様」が正義を体現したものかというと必ずしもそうではないところが物語に深みを持たせている、と思うわけです。江戸時代の市井の息吹を感じるシリーズ。お勧めです。
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ブログを見ていて感じることは、最近本を読まなくなったな、と思います。反省しきりです。
by david (2012-04-17 10:02)
>davidさん
私の場合、乱読気味ではありますが・・・読書はある種の逃避行動と解釈しております。
by Ganchan (2012-04-17 12:34)