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歌野晶午の「春から夏、やがて冬」 [読書]

春から夏、やがて冬

春から夏、やがて冬

  • 作者: 歌野 晶午
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/10
  • メディア: 単行本
 
 
 
 
 
実に切ない話です。本書はある種の復讐劇だと思うのですが、家族も失い、自分の命も残りわずかという局面に至って、何を糧に生きるのか?社会に関わることで生きることの意味を何となく感じているだけ?考えなくてもいいことや嫌な思いをしたくなければ生きるという社会的行為(自殺という意味ではなく)をやめればいいということにならないか?主人公が抱く虚無感はそうした感情に近いのかもしれません。本書を読んで、何年先になるかわからないけど、周りに誰もいなくなり1人になる可能性が高い私としては、柄にもなくいろいろ考えさせられたわけです。今はあまり読みたくない本だったな、って感じです。 
 

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コメント 2

david

高齢になって、何を糧に生きるか、大事なテーマですね。
それが有るか、無いかで充実度が全く違いますね。
by david (2012-04-19 09:16) 

Ganchan

>davidさん
一人になったときに打ち込めるものを今探してます。
ぼーとしているのも案外つらいですからね。
by Ganchan (2012-04-21 12:14) 

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