佐藤雅美の「御当家七代お祟り申す」:半次捕物控 [読書]
少し前までは正月といえばテレビ各局、猫も杓子も時代劇でしたねぇ。最近はめっきり少なくなったので、そこは本で、ということで、のんびりまったりしながら江戸の岡っ引き半次の活躍でも・・・
今回は敵討ちモノ。とはいっても忠臣蔵のような大掛かりでもなく、敵を討つものも討たれるもの双方につきまとう悲壮感や切迫感があるわけでもない。果たして敵討ちとして成立するかどうかという怪しいお話ながら、敵とされたさるお大名が目に見えぬ相手に右往左往するさまが面白い。
昔のことをいつまでも根に持つととんでもないことになる。これが先祖の話だとすると話も増幅され、尾ひれもつく、という話で、敵を討とうしている当の本人も感覚が薄れている・・・
たんたんと事件に対応する半次の働きが好ましい。いいよな、やるべきことをやる男。こういう男に私はなりたい、なんてね。
2012-01-09 14:55
nice!(8)
コメント(2)
トラックバック(0)
nice!とコメントをありがとうございます
安心してみられる時代劇
テレビで なくなってしまうと寂しいですね
by ハマコウ (2012-01-09 16:03)
>ハマコウさま
最近の時代劇離れ、少し残念です。
小説の世界ではいい原作がでているのに。
by Ganchan (2012-01-10 13:02)