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王室に憧れるアメリカ人:英国王のスピーチ [映画]

「英国王のスピーチ」がアカデミー賞作品賞他監督賞、主演男優賞、脚本賞の主要4部門を受賞しました。保守的で有名なアカデミー会員の選択ということでしょうか?まあ予想通りの結果といえるかもしれません。最大のライバルと目された「ソーシャルネットワーク」は脚色賞と編集賞、作曲賞の受賞に止まり、ある意味惨敗。
双方の作品ともアメリカ人にとっては心情的にくすぐられる作品だったはず。「英国王のスピーチ」はアメリカという国の成り立ちを考える上で、良くも悪くもご先祖様の子孫の話であり、王室という象徴、精神的支柱(いいすぎかもしれませんが、かつてはケネディ一家をロイヤルファミリー扱いしていた)を求める層にとっては、たまらんかったのでしょう。私は観ていないので本当かどうかわかりませんが(観てないのにえらそうなこというな、というお叱りを覚悟の上で)、吃音の王様とそれを治療しようとする人物との友情がテーマになっているとか。時代が第二次世界大戦直前、ドイツへの宣戦を宣言するあたり、リーダー好きのアメリカ人にとってはよかったのかも。やっぱ王様に憧れてるんでしょうね。
一方「ソーシャル・ネットワーク」はこれこそアメリカ人大好きのアメリカンドリーム話。億万長者になった青年の話(これは観ました!)ですが、やや年配者が多いといわれるアカデミー会員にとっては「何を言っているのかわからん」状態だったかも。ネットやPCの用語、しかも早口・・・恐らく作品賞を逃したのはこうした理由でしょう。
ナタリー・ポートマンが主演女優賞をとりました(ブラック・スワン)。これも拝見しましたが、他との比較ができないので評価は保留。ナタリー・ポートマン自身は嫌いではないので良しとしますか。

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