野沢那智さん逝く：blackpenguin's bar：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

横浜ベイスターズはどこに行く？②：今日は..｜海堂尊の「イノセント・ゲリラの祝祭」ブログトップ

野沢那智さん逝く　[日記・雑感] [編集]

俳優で声優、そしてディスクジョッキーの野沢那智さんが10月30日亡くなりました。私が子どもの頃は（歳がばれますが・・・）、アラン・ドロンを始めとする二枚目俳優の吹き替えと言えば野沢さんでした。とても印象に残っているのは、「ボルサリーノ」という映画。ジャン＝ポール・ベルモンドを今は亡き山田康雄さんが、アラン･ドロンを野沢さんがそれぞれ吹き替えられ、俳優そのものの演技に加え、お二人の軽妙な感じの声の掛け合いにわくわくしたものでした。「スティング」のロバート・レッドフォード、「レッドサン」のアラン・ドロンなどもよかったなあ。いわゆる声優の草分け的存在であった野沢さん。俳優そのものの格好良さは野沢さんが吹き替えることによってさらにその魅力が増したような気がします。

声優のほかにディスクジョッキーとしても活躍されました。TBSラジオの「パック・イン・ミュージック」のDJとして、チャコこと白石冬美との名コンビで楽しませてくれました。二人の番組は、リスナーからの手紙がメイン。当時の大学生らの投稿を主に野沢さんが読むのですが、その読み下し方というか、さすが声優さん、という感じで、聴いていてどんどん引き込まれたのを覚えています。

大学生の頃、ファンだった先輩、同級生とともに、そのパックインミュージックのスタジオに二度ほどお邪魔したことがあります。最初は私が1年のときに、二度目は4年のときでした。2回とも放送を見学させていただいただけで、特に親しくお話をさせていただいたわけではありませんでしたが、放送ではさりげなく私たちが見学にきていることを話していただいたのを覚えております（確かテープをとっていたのですが・・・探してみようと思っています）。

今でこそ「声優になりたい」という人が多いようですが、野沢さんは、「いい声優になるならいい俳優になれ」というアドバイスをしていたそうです。俳優としてはテレビ、映画に出ることはほとんどありませんでしたが、後進の指導に熱心だったとか。最近では、スター・ウォーズのC3-POの声なんかもやってましたね・・・・残念です。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。