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7-11に対する排除命令について考える [マーケ/コンサル&job]

セブン-イレブン・ジャパンに対し、販売期限が迫った弁当などの値引き販売をしないよう加盟店に強制していたとして、独占禁止法違反で公正取引委員会から排除命令が出された件、考えさせられましたね。

「もったいない」という観点からみれば、一部加盟店で見切り商品として値引き販売することで、なるべく廃棄する食品を減らそうとすることは、とても良いこと。一方で、セブン-イレブン側が主張する通り、安易な値引き販売は価格競争を招き、店の売り上げの維持やブランドの価値を下げることになるという主張も、チェーンビジネスを展開する観点からすればうなずけるものがあります。「きちんとした予測のもとに仕入れ、見通しを立てることが本当に無駄を無くすこと」とは正論でしょう。

この件、加盟店と本部、チェーンビジネス、あるいはフランチャイズビジネスという従来のモデルが地球環境や食糧危機、食の自給率という観点から考えると、単に一コンビニチェーンの問題ではないような気がします。現実問題として、世界では飢餓の問題があり、日本に限っていえば、食の自給率の問題があり、大量に輸入しているという現実、日本国内農家経営の歪な状況等、さまざまな矛盾が生じています。

そういう意味で、セブン-イレブンを始めとするコンビニ業界は、率先して、こうした無駄を省くビジネスモデルの構築に全力をつくすべき時機にきているのではないでしょうか。
今や百貨店の売り上げを超える規模にまで成長したコンビニ業界。まさに便利でわれわれの生活にとってはなくてはならない存在だけに、新たな取り組みが望まれます。


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miopapa

書き込みを拝見しながら
テレビのニュース等から感じるとは別の
じっくりと考えさせられるものと時を
頂いた思いがしています ・ ・ ・
by miopapa (2009-06-24 18:16) 

ハイマン

廃棄品の15%持つことが発表されましたね
でも、客にとっては、値下げして売ってくれたほうが
良いんだけどなぁ
学生時代コンビニでバイトしていたけど
期限切れ一個10円で売ってくれたよなぁ
by ハイマン (2009-06-24 22:38) 

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