荻原浩の「噂」 [読書]
Word of Mouth、いわゆる口コミのことです。本書はある企画会社が、モニターとして募集した女子高生に口コミによる化粧品のプロモーションを展開したところから始まります。ニューヨークからきたレインマンという殺人鬼から逃れるためには、この化粧品をつけていれば大丈夫、という噂。プロモーションの一環として流されたこの作り話は、瞬く間に広がっていきます。ところがこの噂通りの連続殺人事件が本当に起きてしまいます。この噂は本当なのか?事件の真相は?というお話です。
マスメディアを利用した広告宣伝や大規模なプロモーションを展開するより、こうしたWOM=口コミ戦略の方が功を奏する場合があります。本書の場合、やや極端なお話ですが、口コミが噂となって広がっていくことで、思わぬブームやヒットを生むことも。一方で噂というものは広がるにつれて尾ひれがついてくるもの。伝言ゲームではないですが、当初の話とは全く違った話になることもあります。
本書は携帯電話は今のように普及する以前のお話。メール等での広がりとは別に、人の口を通じて広がる話。ある意味で怖いお話です。登場人物の軽妙さはなかなかよろしいです。
いいですねぇ、これは面白そうです!
本当かどうか真偽のほどはわかりませんけれど
○○銀行が危ないらしいという噂が流れた時
預金や定期の解約で人が押し寄せたという話があったようですし
噂はその人その人で内容が変わっていくものですからねぇ
明日チェックしてきます!
ありがとうございます
by saimon (2009-02-24 22:39)
ホント人の噂って怖いですよね。
この本、時間があればあっという間に読めますよ。
お勧めです。
by Ganchan (2009-02-26 12:37)