段ボールを抱えて出る人々：リーマンブラザース破綻

先週末あたりから騒がれていたアメリカ金融市場の混乱は、とうとうリーマン・ブラザース破綻という事態をもたらしました。危惧されていた通り、今朝の東京市場は全面安の取引で推移しているようです。日本の景気にも大きな影響を及ぼすであろうこの度の破綻。リーマンに限らない、と予測する向きもあり、当面は不安な状況が続きそうです。

ところで、リーマンブラザース本社前からの中継をご覧になりましたか？
段ボールを抱えて出てくる人々。破綻の最終決定が決まる前の段階から、私物を持った社員がどんどん出てきます。その社員たちを早速、リクルートする同業他社の人の存在にも驚かされました。リーマンの優秀な社員を確保しようということなのでしょうが、こうしたドライなシーンは、昔ほどではないにしろ、会社に対する忠誠心や依存心が強い日本にとってはあり得ないと思いました。下手をすると会社と心中、なんてのが日本ではありがちです。かつて山一証券の社長が涙ながらに自主廃業の宣告をしたのを覚えていますが、国民性というか文化の違いというか、仕事に対する考え方が根本で違っているのでしょうね。どちらが良いとは一概にはいえませんが。

ともあれ今後の景気の動向が心配です。

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