荻原浩の「神様からひと言」 [読書]
主人公は大手広告代理店を故あって辞め、食品会社に再就職した若きサラリーマンです。広告代理店の経験を買われて販売促進課に配属。新製品のネーミング案の社内プレゼンをするという栄誉に恵まれながらも失敗(主人公自身は悪くないのだけれど・・・)、リストラ要員の巣窟といわれる「お客様相談室」に左遷されたところから物語は始まります。
荻原浩の「メリーゴーランド (新潮文庫) 」という作品がありますが、同作が公務員を主人公とした作品であるのに対し、本作は民間企業のサラリーマンが主人公。作品の傾向からすると姉妹作といえましょう。
「メリーゴーランド」は役所の非効率、それによって生じる税金無駄遣いの世界を背景とした物語とすると、本作は同族会社の悲哀、消費者無視、企業エゴの世界を舞台に話が進みます。そういう意味で文庫本の初版は2005年ですが、今読んだほうがむしろタイムリーな作品かもしれません。両作連続で読んだらおもしろいかも。
もんもんとしているサラリーマン諸氏には少しは気分が晴れるお勧めの作品です。
悶々としているサラリーマンなので
読んでみたい!!!
by ハイマン (2008-09-14 09:01)
サラリーマンじゃないけど、悶々としているので再読します(笑)。
by 税理士ももさん (2008-09-14 16:07)
人のことは言えない・・・私も悶々としてます
by Ganchan (2008-09-15 15:53)