垣根涼介の「借金取りの王子」 [読書]
- 作者: 垣根 涼介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行
「君たちに明日はない」の続編です。今回は保険会社で幹部候補生の道を外れた男性社員、大手百貨店の外商に勤める優秀な女性、大手消費者金融会社の社員、ホテルの女性従業員などがリストラ対象候補者として主人公の面接を受けます。
前作の「君たちに明日はない」もそうでしたが、物語の背景として、それぞれの業界の人事制度や業務内容が詳細に説明されるので当事者意識も持てるし?変な話、勉強になります。主人公が考案した独自の人事評価指標もなかなかよく出来ていると感心しながら読んでしまいました(ま、よくある評価制度ではありますが)。
今回の作品は前作以上にリストラ対象となった人たちの背景や深層がよく描かれています。タイトルになった「借金取りの王子」は不覚にも泣きそうになりました(^^;) 〈ほろ酔い気分で読んでましたからね〉・・・お薦めです。
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