誉田哲也の「ケモノの城」 [読書]
リハーサル (幻冬舎文庫) を読んだ後、この作品を読んでしまったことに後悔しています。本書に登場する主犯、従犯がもたらしたインパクトは筆舌につくし難いものがあります。
ここまで人間は残酷になれるのか?という素朴な疑問。豊かな人間性とは性善説が前提になっていると思いますが、ここに登場する人物は性善を前提とした人間性ではなく、性悪を前提としているが故の人間性=ケモノを体現しているのではないでしょうか?
子どもが虫や小動物をいじめ、場合によっては殺してしまうという感覚をそのまま引きづり続けたらこんな風になるかもしれないという展開です。
もはや常識やフツーの価値観では測り切れない何かが描かれたような気がしています。
もう一度書きます。「リハーサル」の後に本書を読むのはお勧めできません。人間不信になります・・・
コメント 0