万城目学の「悟浄出立」 [読書]
新年あけましておめでとうございます。
2017年最初の本は万城目学さんの「悟浄出立」です。この本、読み始めて「あれ?もしかして前に一度読んだかも?」と思いつつ・・・ブログにも感想を書いたような・・・と思いつつ、途中からは割り切って再読(おそらく)した次第。
万城目さんの一連のおちゃらけ要素(失礼)のくだりは一切なく、古代中国の人々を主人公にした真面目な(再び失礼)短編集となっています。
表題にもなった「悟浄出立」はおなじみ孫悟空の家来、仲間の沙悟浄が主人公。架空の人物ではありますが、脇役であり、孫悟空の引立て役である沙悟浄にスポットを当てた作品。本書のいずれの主人公もその短編で扱っている物語の中心から外れている人たちに光を当てている点が共通しています。
この辺、なかなか読ませるというかわが身にも通じるものがあって決して明るい話ではないのですが、心にしみわたるようなエピソードとして読ませていただきました。
「前を向いて行こう!」、たぶん本書の主題はそこにあります。
悟浄出立は気になっていた本です。
やはり興味をそそられますね。
ぜひ読んでみたいと思います。
by たかおじー (2017-01-07 21:28)
>たかおじー さん
コメントありがとうございます。
万城目さんにしては?真面目な?作品です。
by Ganchan (2017-01-27 12:04)