鈴木英治の「信長誘拐」 [読書]
鈴木先生の作品はあまり読んだことがないのですが、この人の忍者もの、間諜ものはなかなか面白いという印象があります。本作もそうした部類の作品になるのでしょうが、今回はかなり壮大な構想の下に書かれた作品ではないかと思いました。
戦国時代は日本史の一時代ではありますが、戦国時代という争乱の時代がなぜ起きたのか?ということを考える際、当時の世界情勢等を鑑みる必要があるということをどこかの先生が言っていたように記憶しております。鎖国以前の日本は意外なほどに海外のの交流があり、影響も大いに受けていたという話もあります。
そうした観点からみれば本作はすごくリアリティを帯びてくる・・・なんて思います。なんとなく義経の北行伝説を思い起こさせる展開になっていますが、なんとなく落ちるところに落ちているという点で納得の一冊ではありました。
もっとも主人公の背景や人物像が薄っぺらなところは終始気になっておりました。少し残念です。
こちらこそniceとコメントありがとうございます。
また遊びに来ます!
by まおた (2016-02-15 13:46)