野口卓の「北町奉行所朽木組~隠れ蓑」 [読書]
北町奉行所シリーズの第二段です。
野口先生文庫書下ろし作品として定着しそうな感じになってきましたねぇ。軍鶏侍シリーズも好きなのですが、シリーズ化で連作を続けるとなると、江戸の同心モノ、捕り物をテーマに据えた方が長く続くのかもしれません。
さて、本作ですが前作の「闇の黒猫: 北町奉行所朽木組 (新潮文庫)」よりも面白かったです。シリーズ初作ということもあって、前作は登場人物にぎこちなさがみえましたが、本作では伸六親分を始めとする朽木組の面々の人となりがにじみ出てきて深みが増したような気がします。
配下の子分たちはいずれも二十歳前後ですが、妙に大人びているところが違和感がありますが、まあ江戸時代という時代設定であればさもありなん、ということでいずれも今後が楽しみです。
朽木勘三郎の道場仲間や鳥好きの旗本のご隠居(軍鶏侍に通じるものがあります)等々、主人公を取り巻く“脇役”も固まってきました。
シリーズ第三弾が待ち遠しいです。
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