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東野圭吾の「祈りの幕が下りる時」 [読書]
本作品は、“新参者”で強烈な個性を発揮した加賀恭一郎が主人公です。以前は東野圭吾の事件モノ作品に無機質な登場人物として描かれていた加賀ですが、「新参者 (講談社文庫)」でその個性を露わにし、テレビ化で阿部寛が演じることで一気にブレイクした観があります。
したがって、読み手である当方の意識の問題でもあるのですが、小説の中で表現される加賀の人となりが阿部寛演ずる加賀とダブってきてしまう。従弟の松宮も溝端淳平・・・東野さんの作品は映像化されることが多く、原作にはなくて映像作品のみに登場したキャストが今度は小説にも登場するという、ファンにとってはありがたいというかニヤッとするケースがある。あの「ガリレオ」シリーズもそうでしたね。
さて、肝心の本作ですが、加賀の母親、家族の話が絡んだお話となっています。一言で言えば「砂の器〈上〉 (新潮文庫)
砂の器〈下〉 (新潮文庫)」のようなストーリー。加賀が捜査本部でかれの推理を披露する様は、映画版「砂の器」の丹波哲郎のようでした(そういう映像が目に浮かびました)。
たぶん本作も何らかの形で映像化されるんでしょう。むしろ期待するところではありますが。
ところで、本作で気になる部分が・・・加賀に彼女?加賀が本庁に異動? 次回作があればですが、その辺、気になるところではあります。
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