大河ドラマ「八重の桜」も残り1回 [テレビ]
昨夜の放送で八重の兄、そして松平の殿様が亡くなりました。番組終盤で次々と主人公に関わる登場人物が亡くなっていくさまは、終盤、つじつまを合わせるかのように事実の羅列に終始するちょっと前までの朝ドラのようであり、なにやら大河ドラマらしくないなぁ、と思いながら観ていました。
平清盛に続いて、本作も視聴率は芳しくないようですね。視聴率が全てとはいいませんが、半ば視聴が習慣化しているような大河ドラマファンにあまり受け入れられなかったのではないかとも思います。
長年の大河ファンを自称する私としては、「惜しい作品」だったと思っています。もう少しフォーカスを当てる部分を明確にしても良かったのではないか・・・例えば会津戦争を最大にクライマックスにする(新島譲は出てこない)、または会津戦争後にフォーカスを当て、新島襄と八重夫婦の生涯を描く・・・大河らしい展開を期待するのであれば前者、後者はそれこそ朝ドラでもできそうです。
今回、前半は山本覚馬が主人公のようであり、八重はバイプレーヤーのようでもありました。
付け加えるならば京都守護職松平容保公の存在感も大きかった。綾野剛演じる容保はなかなか良かった。容保公を主人公にしてもよかった。後半は新島襄がもっと大きな存在であっても良かった。密航から渡米といったスリリングな展開はカットされており、結局は歴史ヒストリア的人生をなぞる表現に終わったのではないか・・・
まあ、観ている方は勝手に言えますが、脚本や演出など作り手にはそれなりの苦しみがあったことでしょう。なるほど!という部分は多々あって、それなりに楽しめましたが、もっと面白くできた素材ではなかったかと思う次第で・・・来年に期待です。
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