五十嵐貴久の「リターン」

リターン

• 作者: 五十嵐 貴久
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• 発売日: 2013/06/27
• メディア: 単行本

ご存知の方も多いと思いますが、本作はあの名作「リカ」の続編です（たぶん）。浅野ゆう子主演でドラマ化もされました。究極のストーカー女、恐怖のストーカーのお話。本作は前作から10年後を描いています。前作では、拳銃で撃たれたリカが救急車で搬送される際、救急隊員と警察官を殺害し、姿をくらましたところで終わっています。その後のリカがどうなったのか？続編が待たれるところでしたが、10年も経ってしまったというわけです。

警視庁にコールケース捜査班（未解決事件を扱う専門部署）なるものが設置され、その中でリカ事件の担当である二人の女性刑事がリカを追うことになります。

あまり詳しく書くとネタバレになるのでやめときますが、なんか軽い感じののりで終始したような感じです。やはりリカを追う側の視点からの展開がそのような印象を与えたのではないかと思いますが、結局とのところ、内なるリカ、ということを五十嵐さんはいいたかったのではないか、誰もがリカになり得る、というラストではありました。 

今回も銃弾12発を受けてリカは死んだ？ことになっていますが、その辺、あまり詳しく書かれていなかったような気がしています。果たしてリカは本当に死んだのか？リカのサードシーズン、ありそうな予感。 

 

 

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