トム・クランシーの「ライアンの代価1」 [読書]
久しぶりにトム・クランシーの作品を読みました。最近の著作は共著が多く、本作もマーク・グリーニーさんが参加しています。ライアンシリーズにおいてジャック・ラインアンが大統領になるまでの件(くだり)まで、読んでいましたが、正直、当時のトム・クランシーの作品は、「アメリカは正義」であり、対する日本やイスラムは偏見に満ちた記述が多く、嫌気がさしたものです(実は日米開戦〈上〉 (新潮文庫)あたりを読んでそう思ったのですが)。
よって、本当にしばらくぶりに手に取ったのですが、その動機はというとライアンの息子がメインになっていること。そうか、息子の時代か・・・と思いつつ、ちょっと読んでみようかと。まだ、「1」しか読んでいませんが、昔のような偏見に満ちた記述は減って、現実世界の動きに連動した書き方をしている点、進歩?したなという印象。アメリカが正義という感じはアメリカ人の一般的考え方として受け止めるとして、そのアメリカの正義を疎んじる相手が出てきたことはまさに進歩といえるでしょう。それがライアン(シニア、ジュニアともに)敵になるわけです。
単純な構図では描き切れない世界情勢にあって、リアルな展開・・・シリーズ化されるようですが、引き続きチェックしてみたい感じです。
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