誉田哲也の「シンメトリー」 [読書]
なでしこジャパンに象徴されるように、最近の撫子は強い。この間の柔道グランドスラムで女子選手の活躍がありましたが、日本はもとより世界に羽ばたく日本女子!、大和撫子!! ・・・実に頼もしい限りです。
そんな撫子が主人公の本書は、誉田哲也の人気警察小説姫川玲子シリーズの短編集。彼女が警視庁に赴任する前の所轄時代のエピソードなども所収されています。
「ストロベリーナイト」、「ソウルケイジ」、「インジビブルレイン」と続くシリーズ作品では、扱っている事件そのものが重厚で、登場人物も多く、姫川が主人公といいながら埋没してしまいそうな雰囲気であるのに対し、本書は姫川のキャラが前面にたって小気味よい感じです。
今時の30女の今時のヒロイン。正直生意気な感じがしますが、それもまたいいのでしょう。
なお、1月から本シリーズは竹内結子主演で「ストロベリーナイト」として連続ドラマ化されるそうです。 「ソウルケイジ」、「シンメトリー」、「感染遊戯」が原作となる模様。丁寧にかつ原作の雰囲気を活かして映像化して欲しいと思う次第です。
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