京極夏彦の「豆腐小僧双六道中おやすみ本朝妖怪盛衰録」:私的には前編 [読書]
京極さんの作品というと「長い」というイメージがあります。最近は量、厚さともに「普通」の作品が多くなったような気がしますが、逆に物足りない?という感じもしていました。そういう意味では本作は京極作品そのもの。江戸時代の黄表紙に描かれていた豆腐を持った小僧、豆腐小僧を主人公にした作品です。少し前に映画化(内容は原作とは違うようですが)もされた人気キャラクターの冒険?活劇?小説です。
妖怪に一家言を持つ京極さんの妖怪解説本といった内容でもありますが、その解説的記述の多さが全体の長さにつながっています。こうした解説部分をうざったい、と思うかどうかで本作の評価が決まります。
・・・で、ちょうど半分を読み終わったところ。どんなことがあっても豆腐を載せたお盆を手放さなかった豆腐小僧が、川に転落、流されてしまい、お盆を手放してしまい、小僧が行方不明になってしまった、というところまで。後半はしばらく経ってからと思っています。
私はこの分厚い本を一週間持ち歩き、読了しました。地の文の解説的記述で「不思議なことなど何もない」と繰り返されると、京極堂に叱られている関口某の気分になります。
by NARITA (2011-11-11 15:50)
>NARITAさま
関口かあ~懐かしいな。
彼は他人とは思えないところがあって・・・凡人好きです。京極堂はじめ関口を皆でいじめるけど、大半の人間は関口だと思うけどなあ・・・シリーズが違いますが・・・
by Ganchan (2011-11-11 17:10)