畠中恵の「若様組まいる」 [読書]
「アイスクリン強し」という作品のシリーズ第2弾です。とはいっても「アイスクリン強し」の2年前のお話。「アイスクリン」では脇役的存在であった若様たちが主役のお話となっています。
「アイスクリン」を読んでいたとき、若様たちが主人公だったら面白いのに・・・と思っておりましたが(スピンアウト作品としても成立すると思ってましたが)、作者の畠中さんが思ったのか、編集者が思ったのか、独立した作品として発表されました。
明治維新で禄を失った旗本の若様たちが巡査になるために訓練所に入所するというところから物語が始まります。 個性豊かな登場人物が一つ屋根の下で、繰り広げるどたばた劇ではあり、話としては分かりやすい話なのですが、このシリーズの面白いところは、明治20年代という時代としては「中途半端」なところ。精神的にも物質的にも旧いもの、新しいものが混在している時代背景が話に深みというか広がりを持たせてくれています。
二十歳前後の若者たちが多数登場する本作、テレビになりそうな予感もします(イケメン?・・・たくさん登場・・・的な?)
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by 藍色 (2012-03-02 18:21)