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富樫倫太郎の「信玄の軍配者」 [読書]

信玄の軍配者

信玄の軍配者

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/12
  • メディア: 単行本
早雲の軍配者」に続く軍配者(軍師)シリーズの第2弾です。ちなみに第3弾は「謙信の軍配者」。第1弾の「早雲の軍配者」は風魔小太郎、本書、「信玄の軍配者」は山本勘助、「謙信の軍配者」は宇佐美冬之助がそれぞれ主人公。この3人は共に当時の最高学府であった足利学校で学んだ学友。それぞれが成長し、主家が力をつけ、関東で覇権を争う第3弾の「謙信の軍配者」がシリーズのクライマックスということになります。
第2弾の「信玄の軍配者」では、北条氏が山内上杉氏、扇谷上杉氏、足利古河公方の連合軍8万5千の大軍勢を打ち破った河越の合戦、武田は諏訪、佐久で村上吉清と激突、勝利を収めたところまで、長尾(上杉)は影虎(後の謙信)が家督を告継いだところまで。これに駿河の今川義元もからみ、戦国時代関東編(?)ではこれから面白くなるところです。
本書の山本勘助は、本名を四郎左といい、元は駿河の山本家の下人だったという設定。足利学校で学ぶために駿河から足利へ向かっていた山本家の主人勘助が賊に襲われ命を落としたとき、供としてつきそっていた四郎左が死んだ勘助に成りすまして足利学校に入学したという設定。私的には軍師シリーズで登場する3人の中では一番好きです。(小太郎は優等生、冬之助は自信家で小ざかしいという感じ)
文章にリズムがあって読みやすい。シリーズ三冊を一挙に読んだらまさに戦国気分。特に第2弾以降はジェットコースターですので、続けて読むことをオススメします。 

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