山本兼一の「利休にたずねよ」 [読書]
山本兼一さんの直木賞受賞作です。
それにしても利休という人はやはり天才だったんでしょう。美を追求するということにかけては一切妥協しない男。秀吉という最高権力者に対しても媚びることなく自分の美意識を貫きとおした男。その美の根源にあったものが若かりし頃、利休が出会った女性との出会いから生まれているというお話ですが、それはともかく今の日本人の美意識や感性について利休が及ぼした影響ははかりしれないものがあると思うわけです。
なぜ切腹しなければならなかったのか?その解は結局わからずじまいだったのですが、あやまれ!といってあやまらなかった気持ちはなんとなくわかるような気がします。
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