新年のご挨拶&海堂尊の「アリアドネの弾丸」 [読書]
新年明けましておめでとうございます。
年末年始は実家で過ごしましたが、帰省した12月30日から大晦日の31日にかけて雪が降り、20~30cm程度の積雪となりました。全国的には大荒れの天候で車が立ち往生したり停電など大変な地方もあったようですが、私の実家のほうでは特に日常生活に影響が出ることはありませんでした。
元日には近くのショッピングセンターの初売りに出かけましたが、例年に比べて人出が多かったような気がしました。家電売り場のテレビ+ブルーレイレコーダーセット10万円!などの限定目玉商品も売れていたようで、早く買わないと売れ切れ、という状況。なんか今年は景気がよくなりそうな予感を抱かせる盛況ぶりで、少し気持ちが明るくなりましたね。節約疲れで、初売りを狙っていた消費者が多かった?ということかもしれませんが、不景気な雰囲気よりまだまし。なんとか今年は明るい年であって欲しいと願うばかりです。
さて、新年第1号のブログネタとして、書評から。海堂尊のチーム・バチスタシリーズの1冊、「アリアドネの弾丸」です。このシリーズも、最近は、死後の画像診断システム「エーアイ」を巡って、医療VS司法のお話が続いています。本シリーズのスピンアウト系の話とも密接に絡みあって(極北クレイマー や 螺鈿迷宮 など)、日本の医療のあり方や法医学、司法が抱える構造的問題をテーマにした作品が続いています。
なるほど、と思いつつもエンタテイメントという観点からみると、やや物足りないものが正直ありましたが、本作は東城大学内で発生した殺人事件がメイン。あの白鳥が探偵役となって事件を解決に導きます。謎解きに至るまで、白鳥の独壇場で、かつ事件そのものの設定がやや強引な印象を受けましたが、シリーズ全体の中では一つのエピソードです、という終わり方。まだまだ本シリーズ、続きそうな雰囲気です。
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