垣根涼介の「張り込み姫」:君たちに明日はない3 [読書]
「君たちに明日はない」シリーズの第3弾です。NHKでもテレビドラマ化され(原作は「君たちに明日はない」、「借金とりの王子」の2冊分)なかなか好評だったようです(テレビ化につきもののキャストについてはいろいろ議論があったようですが・・・)→ http://www.nhk.or.jp/dodra/kimiasu/
今回、主人公村上がリストラ勧奨を行うのは、英会話学校、旅行代理店、自動車ディーラー、出版社に勤めている人たち。シリーズ初期にみられたリストラ宣告人とリストラ対象社員との激しいバトルは影を潜め、対象者自身がリストラ勧奨をきっかけに自分の人生や会社とのかかわり、今後について考える、という展開になっています。
ちょっと村上が偉そうに人生を語るのはいかがものか、というシーンもありましたが・・・いずれもハッピーエンドで終わっており、「よかったね」と思いながら読めたのですが、このパターンはそろそろ限界に近い感じがしないでもない。シリーズ第4弾が出るとしたらなんらかのインパクトが必要な気もします。
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