三浦しをんの「風が強く吹いている」 [読書]
読売新聞(Yomiuri Online200912.23)にこんな記事が載ってました。
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新春恒例の箱根駅伝で毎年、ランナーを悩ませてきた京浜急行の「蒲田踏切」(東京都大田区)が、東京都が来春から本格化させる京急線の高架化工事で2012年度中に姿を消すことが決まった。
同踏切は、優勝やシード権をかけて復路の最終走者がデッドヒートを繰り広げる10区の“難所”。過去にも、遮断機に行く手を阻まれたり、レールに足を取られ転倒した選手が棄権に追い込まれたりしてきたが、早ければ13年1月の大会からは、こうしたトラブルは解消される。蒲田踏切は、箱根駅伝の1、10区のコース上の国道15号(第1京浜)にあり、渋滞解消のため都が00年度から始めた連続立体交差事業で廃止が決まった。上下線が完全高架化するのは12年度末の予定だが、来年にはまず上り線が高架化されるため、遮断機が下りている時間は約4割程度短縮されるという。京急では「踏切がなくなれば、気をもむこともなくなる」と歓迎している。
そろそろ箱根駅伝の季節ですね。箱根駅伝といえば最近、三浦しをんの「風が強く吹いている」を読みました。陸上素人の大学生が箱根駅伝に出場するまでの物語。正直、陸上未経験者が箱根を目指すまでのプロセスに納得がいかないところがあるものの、さまざまなキャラクターの登場人物がそれぞれに走ることの意味を考え、チームとして箱根を目指すというストーリーに感動しました。既に映画化、舞台化されており、新年1月2日からは映画が再上映されるそうです(公式HP→http://www.kaze-movie.com/index_pc.html)。
以前、このブログでもご紹介させていただいた堂場瞬一の「チーム」も箱根駅伝を扱った小説。「チーム」は学連選抜に選ばれた選手たちの箱根で、なかなか目の付けどころとしては面白かったのですが、いかんせん悲壮感があった。「風が・・・」はその辺、登場人物たちの個性的なキャラクターのおかげか、明るい雰囲気でドラマが展開します。
あるテレビ関係者が「箱根駅伝はテレビ史上最大のコンテンツ」といっていたのを思い出しました。箱根を舞台に設定することで物語が成立する・・・そういう意味でどっちの本もお勧めです。
少し早いですが、よいお年をお過ごしください!
by ハイマン (2009-12-23 22:19)
>ハイマンさん
ご丁寧にありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
by Ganchan (2009-12-24 12:13)