天地人:千姫救出まで兼続? [テレビ]
大河ドラマ「天地人」は、昨夜、大坂夏の陣の顛末が放送され、来週の放送がいよいよ最終回。早いものです。今年は「坂の上の雲」が放送されるため、例年よりも早く最終回を迎えるようです。
さて、昨夜の放送を見て一言。
大坂夏の陣のエピソードの中で、「千姫救出」はクライマックスの一つです。千姫救出については、坂崎直盛という徳川方の武将が救出したという話が歴史的には”常識”。諸説あるようですが、「救出したものには、後に千姫と添わせる」という家康の話に坂崎という武士が炎上しつつある大坂城に果敢に突入、ところが救出の際、顔に火傷を負って千姫がその顔を見ていやがったという話・・・・まぁ、これもどこまでホントか分かりませんが、そんなエピソードがある。
ところが昨日の放送では、直江兼続が真田幸村と諮って救出したことに。何がホント、史実かは別として、ここまで兼続を出す必要がある?とは正直な感想。しょせんドラマの話、フィクションですから、と割り切ってしまえばよいかもしれませんが、あまりに兼続の”でしゃばり”具合に少々辟易してしまいました。別にこれまでの説が違った展開になるのはかまいません。でも、なんで兼続なの?原作にない部分なので脚本の書き下ろしの部分でしょうが、大きなエピソードに絡みすぎ、というのもいかがなものかと思ってしまいました。そんなに目くじら立てることはないかもしれませんが、兼続の正義人ぶりにはやや興ざめといった感じ(そんなら観るな!というご意見もありましょうが、観てなければこんな感想はお話できないわけで)。
どうーも歴女や若者にこびた雰囲気のある今回の大河。どーせならゲームばりに徹底した方が良いのでは。中途半端な感じがします。最近、思うのですが午後9時からの「JIN-仁-」の方が、よっぽど大河ドラマっぽくみえるのは気のせいでしょうか?
「ここまで兼続を出す必要がある?」「兼続の”でしゃばり”具合」「大きなエピソードに絡みすぎ」―
実に当を得たご指摘、一々ごもっともです。
陪臣の分際で、天下人にああまで大口を叩く―あり得ません。
主人公(及び伊達、真田他、「歴女」・若者受けする著名人)をむやみに引き立てる、あまりに無理な演出・設定にはあきれるばかりです。
フィクションにも、ほど加減というものがあります。明らかにやり過ぎの本作、不快でした。
大河が「若者にこびた雰囲気」に陥って久しく、来年も同様と思われます。
by 桂苑老人 (2009-12-24 23:07)
>桂苑老人さま
コメントありがとうございます。最近のNHKは大河ドラマの視聴率も気になるのでしょうか?
いいものはは評価される・・・たとえば先週終わった「JIN-仁-」のように丁寧につくればそれなりに評価、支持を得ます。
なんでもそうですが、媚びるのはよくない。次回作の「龍馬伝」、気になります。
by Ganchan (2009-12-25 18:45)