岩井三四二の「踊る陰陽師」 [読書]
最近お気に入りの岩井さんの作品。舞台は京都。中級公家(中納言くらいまでは出世できるというランク)の山科言継とその家来の大沢掃部助が主人公。山科言継は室町時代後期に実在した公家で「言継卿日記」という日記を残しているという。その日記がベースになっているかどうか私は確認していませんが、凋落の一途をたどりつつある公家の日常の一端が垣間見えておもしろい。戦国時代に向って秩序は崩壊し、権威もなにもあったもんじゃない中でしたたかに生きる人々。とはいってもやわらかいタッチで書かれているので、楽しく読めます。
2009-11-15 15:42
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