宮部みゆきの「おそろし」 [読書]
人それぞれだと思いますが、思い出したくないこと、忘れてしまいたいこと、後悔していること・・・程度の差こそあれ一つや二つはあるのでは?この本はそんな人の感情や想いのお話です。「おそろし」というタイトルの通り、怪談めいたストーリーになっていますが、決しておどろおどろしいものではありません。怪しげな現象もその背景にあるのが人の強い想いのなせるわざということが読み進むうちにわかってくるからでしょうか?
最後の部分が「ブレイブストーリー」のような感じになっているのはご愛嬌?といったところでしょうか。もしかしたら本書の主人公おちかのシリーズが誕生しそうな雰囲気で終わってます。霊験お初など私としてはもっとシリーズ化して欲しいものがあるのですが・・・
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