日経ヒット商品番付2008年下期:生活防衛? [マーケ/コンサル&job]
恒例の日経MJヒット商品番付2008年下期が発表されました(詳細は12月3日付け日経MJ)。
東西横綱は、「ユニクロ、H&M」と「セブンプレミアム、トップバリュ」となりました。いずれも低価格商品の代名詞が横綱になったことで、日経などは「消費者は生活防衛に走った」と論評しています。
確かに先行き不透明な消費市場において、低価格商品の需要が高まることは当然といえば当然ですが、むしろ逆に、今後、バブル期のような高価格、贅沢品が上位を占めることは、わが国の消費市場においてはあり得ないのでは?と思った方が自然のような気がします。消費者の志向や消費に対する考え方が、横綱に押し上げた商品として認識されるべきでしょう。
ユニクロは発熱保温下着「ヒートテック」などが好評、H&M(へネス・アンド・モーリッツ)は、著名デザイナーなどの商品を市場に投入(縫製技術には難あり、との評価もありますが)し、銀座の1号店開店時には徹夜組も出ました。いずれも共通するのは、今までにない価値をいままで価格からすれば低価格で提供したという点が消費者のニーズと合致したということでしょう。
「セブンプレミアム」、「トップバリュ」についても、相対的に低価格なPB商品として新たな付加価値がついた商品群とみることもできます。
消費者心理として、生活防衛というよりは価値のあるもの、他にないものといった商品化が求めれていることを示しているような気がします。そういう意味で、マーケティングやマーチャンダイジングが難しい世の中になったともいえそうです。
ヒートッテク私も買ってしまった
by ハイマン (2008-12-13 13:41)