鬼平を観る [テレビ]
ここ2ヶ月の間に出張やたびたび実家に帰ったりと、新幹線に乗ることが多く、車中での暇つぶしに漫画版の「鬼平犯科帳」を数冊購入しました。出張の際は、出張先の準備やメールチェック等、本来、ビジネスマンとしてやるべきことはたくさんあるとは思うのですが、なかなか集中することができないので、つい、仕事以外のことで時間をつぶしたくなります(後は寝ることですね)。
以前は、というか今もそうですが、単行本や文庫本を持ち込んで、一気に読んでしまおう、とも思うのですが、面白いと思っている本でも最近、集中が続かないことが多くなってきました(疲れているのか、歳のせいなのか脳が萎縮してきつつあるのでは?なんて不安になったりして・・・)。
そんな時に安らぎをもたらしてくれるのが、文庫版の「鬼平犯科帳」。文庫版といっても原作ではなく、さいとうたかおの劇画版です。以前から出版されているのは知っていましたが、小説やその小説の雰囲気を忠実に再現、実写版としては秀逸な中村吉右衛門主演のテレビシリーズのイメージがさいとうたかおのゴルゴ顔に壊されてしまうような気がしてなかなか読む気になれませんでした。
ところがほんの暇つぶし、イメージと違ったら二度と読まなければよい、というお試し気分で一回読んだら結構はまってしまいました。キャラクターはやはりゴルゴ顔なのでなんとなく違和感はあるものの、原作を読んでいること、テレビ版で観ていることもあってか、ストーリーを追う事でひきこまれてしまいました。
実は我が家では大の鬼平ファン。かつてテレビで放送された「鬼平犯科帳」をVHSで17本撮り貯めています(そろそろDVDにダビングしないとテープの劣化が心配です)。時々昔を懐かしんで観ることはあったのですが、ここ2ヶ月分の劇画版に対応する実写版を、たまたま昨日は家に1人だったこともあり、4本連続、丸ごと観てしまいました。劇画版とテレビ版では演出や構成がことなりますが(むろん原作ともやや違っていますが)、(小説→)劇画→テレビ版という「鬼平3段とび」は、この初冬の時期、私にとっては至福の時でございました。
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