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はてなの茶碗:江戸版 [落語&お笑い]

桂文珍4「はてなの茶碗」「星野屋」桂文珍4「はてなの茶碗」「星野屋」
アーティスト: 桂文珍
出版社/メーカー: ソニーレコード
発売日: 2000/12/06
メディア: CD

ゴールデンウィークの5日と6日に「ちりとてちん」の総集編の再放送をやってましたね。観た人は少ないと思いますが・・・
さて、その「ちりとてちん」の本放送でも紹介された落語の中に「はてなの茶碗」というお話があります。
物の価値、値段というものがいかにして決まるのか?昔、千利休が「これは千両の価値がある!」といった瞬間、埃をかぶっていた茶碗が突如として価値を持つ、なんて話もありますが、この「はてなの茶碗」もそんなお話。目利きで有名な茶金さんが何の変哲もない茶碗をみて「はてな?」と首をひねったことから巻き起こる顛末です。上方落語の古典です。

古典落語には、本来、上方、あるいは江戸でできたお話が、場所や登場人物の設定を変えて演じられることがあるようです。有名な「時そば」は江戸、上方にいきますと「時うどん」になります。この「はてなの茶碗」もそのようで、本来のお話は大阪の油売りが登場して騒動が起こりますが、江戸では、たまたま京都で住むことになった江戸の油売りが登場します。
双方とも舞台が京都、ストーリー自体もまったく同じですが、大阪人と江戸者の気質の違いが、演じる落語家によってキャラクター化され、おもしろおかしくなるようです。

「はてな茶碗」は桂文珍の上方版と三遊亭金馬の江戸版の両方を聞きました。落語家そのものの演出もあるでしょうが、文珍の方が面白かったように思います。金馬さんもベテランの味があってなかなか良かったです。こうした聞き比べという楽しみも落語にはあるようです。


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