地獄八景亡者の戯れ:桂文珍 [落語&お笑い]
平均視聴率が思いのほか低かったNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」(平均視聴率は15.9%、過去最低:ビデオリサーチ調べ)。福井から大阪に出てきた女の子が落語家になるというストーリーでしたが、視聴率の低さとは裏腹に内容は意外におもしろかった、というのが私の評価(朝のテレビ小説をいつ観るんだい、という疑問はさておき)。
私の周りのテレビ番組批評家?の評判も高かったのですが、われわれが面白い!というものと、世間が面白いと感じるところは違うようで・・・ま、みんながみんな面白いというのもつまらないことで、われわれはニッチなところを評価していきたいと考えておるわけで・・・
という前置きはともかく、「ちりとてちん」劇中で紹介された落語のひとつが「地獄八景亡者の戯れ」。死後の世界のお話ですが、そこは落語。死んで亡者となった人々が物見遊山気分で地獄を巡るというお話。これがなかなか笑える。鬼も閻魔大王も現世からきた亡者に振り回されます。
私が聴いたのは桂文珍が2002年に録音したもの。トータル1時間15分という長編ですが、録音当時の世相をたくみに話しの中に組み込みながら聴衆を飽きさせません(場内大爆笑?!)。
レッドカーペットやイロモネアのように、短い時間の中で芸を披露する漫才、コント芸人全盛の中で、ひとつのお話でなが~ぃ落語は新鮮でさえあります。
ちなみに、このCD、図書館から借りてきました。「地獄八景亡者の戯れ」で検索したら貸し出し中で、予約して借りられるまで1ヶ月以上かかりました。「ちりとてちん」の影響だったのでしょうか?「愛宕山」とか「はてなの茶碗」とかも聴いてみたいと思っているのですが時間がかかりそうです。
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