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長野の聖火リレーに思うこと [日記・雑感]

世界各地で混乱の続いている北京五輪の聖火リレー、長野会場でのリレーが終わました。厳重な警備のもと、聖火リレーそのものは無事に終了したといえそう
新聞やテレビをみる限りでは、中国人留学生を中心とした中国支持派と中国の人権抑圧に反対する勢力およびもともと中国に批判的な勢力によるアピール合戦に終始したような気がします。ほっと胸をなでおろしているのは日本の警備当局でしょうか。逮捕者は出たものの、少なくとも表に出ていることだけをみれば滞りなく終了したといえるでしょう。

欧米、特にイギリス、フランスでのリレー妨害を受け、その後の各国での聖火リレーは混乱を極めました(ニュースでは混乱、トラブルの映像しか流れません)。各国で聖火リレーに対してどのような妨害があり、それに対応する国々の警備はどうなのか?いつしかそれぞれの国ではどのようなリレーになるのかにばかり関心が集まるようになったのではないでしょうか。
市民不在のリレー等の論調も多いようですが、少なくとも聖火リレーというイベントをいかにつつがなく終わらせるか?というのが最大の関心事だったように思います(五輪憲章もへったくれもない、リレーをする意味があったのでしょうか)。

今回の長野では、チベットだけではなく、やはり中国国内の自治区のひとつである新彊ウィグル自治区に対する中国支配に反対する人たちもアピールの場としたようです。政治とスポーツとは切り離して、という理念、理想はともかく、中国という国が抱える問題をオリンピックという舞台でアピールするというのは、なかなか自由にものをいえない状況にある中国の政治支配体制を考えれば理解できます。逆に中国当局にとってオリンピックは国威発揚の場、機会であることはいうまでもありません。

心配なのは本大会がこのまま開催できるのか?ということ。スポーツイベントとして純粋に楽しめる雰囲気かというと、今のままではなかなかそうはいかない感じです。今大会はもはや政治的な意味の方が大きくなっているような気がしてなりません。せっかくの4年に一度の祭典です。織田裕二じゃないけれど、競技を素直に楽しみたいのがオリンピック。本大会開催まであとわずか。せめてモスクワやロスの大会にならないようにして欲しい。もっとも一番避けて欲しいのは、ナチスドイツの国威発揚の場になったヒトラーのベルリン大会のパターンですが。


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ハイマン

このニュースいろいろ
思うことありますよね
by ハイマン (2008-04-28 09:33) 

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