佐伯泰英の「下忍狩り」 [読書]
佐伯泰英の「狩りシリーズ」です。前に「秋帆狩り」を読んで、他の作品も読んでみようと手に取った本です。
歴史好きの人はご存知の方も多いと思いますが、今回の「狩り」のお話は、南部盛岡藩と津軽弘前藩の確執がテーマになっています。津軽藩成立時の確執が、本作の舞台である江戸後期、水野忠邦の時代まで続いているというもの。
主人公夏目影二郎は、大目付に就任した父の命を受けて両藩の確執の元を探りに下北半島に向かいます。
歴史好きの人はご存知の方も多いと思いますが、今回の「狩り」のお話は、南部盛岡藩と津軽弘前藩の確執がテーマになっています。津軽藩成立時の確執が、本作の舞台である江戸後期、水野忠邦の時代まで続いているというもの。
主人公夏目影二郎は、大目付に就任した父の命を受けて両藩の確執の元を探りに下北半島に向かいます。
津軽の黒い忍者と南部の白い忍者が暗闘、チャンバラと忍者、まるで昔の東映時代劇のような展開です。恐山のイタコも登場、彼女達が繰りなす妖術?に敵味方入り乱れての乱戦のオンパレードです。時代物エンターテイメントの決定版ともいえる作品です。
後半になると両藩の確執の背景にはロシアがからんでいるという展開になってきます。悲劇のお姫様、アナスタシア姫まで登場、なんと日本で彼女は亡くなった!・・・あまりにも荒唐無稽ではありますが、それなりに説得力のあるお話になっています。
それにしても主人公夏目影二郎は強すぎます。あまりにも強すぎるというのはやや興ざめではありますが・・・
2008-04-25 12:24
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