佐伯泰英の「秋帆狩り」と野火迅の「使ってみたい武士の日本語」 [読書]
佐伯泰英の「狩り」シリーズです。夏目影二郎が主人公のこのシリーズは、既に11作目を数える人気シリーズだそうですが、読んだのは初めて。しかも「秋帆狩り」は11作目でした(後から気づきました)。剣の達人で妾腹ながら父は大目付。密偵を従え、若いころは「アサリ河岸の鬼」といわれ、市井の人々の人気も高い。なんか鬼平-長谷川平蔵みたいなキャラクターです。いつも「あか」という犬を連れて歩いています。
「秋帆狩り」は、砲術家である高島秋帆を妖怪こと鳥居耀蔵の魔の手から守るというストーリー。活劇、チャンバラものとして小気味よい小説でした。
ちまたで少しばかり話題になっているのが「武士の日本語」です。時代劇や小説の中で耳にしたり読んだりしている「武士の日本語」の解説書です。山本周五郎や司馬遼太郎、藤沢周平などの小説の中から用例を抜粋、どのような意味、どんな時に使うのかなど、わかりやすく解説しています。時代小説初心者は是非、手元に置いておきたい本です。
「使ってみたい~」とありますが、「恐悦至極に存じます」なんて使いたくてもなかなか機会はないと思いますが・・・
2008-03-30 17:28
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by ハイマン (2008-03-30 21:23)