幡大介の「大富豪同心1 八巻卯之吉 放蕩記」 [読書]
- 作者: 幡大介
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/01/07
- メディア: 文庫
文庫書下ろし系の時代小説は読みやすい、字が大きい、娯楽性が高い・・・などの特徴から人気がありますが、本書もその一つといえます。
NHKのBS時代劇で放送されたことをきっかけに手に取ったのですが、娯楽性、痛快性とちょっとコミカルに描かれた作品でなかなか読み応えがありました。実はテレビの方を先に観た後ではありましたが、原作となった本書も意外に奥深いというかち密に描かれていて、テレビ化された作品の方も原作の良さを活かしつつ制作されていることがよくかわりました。
全体のトーンとして、江戸落語、古典落語の調子なのがよいのかもしれません。まさに大富豪、正真正銘の金持ちの道楽の一環としての同心稼業・・・時代エンタテイメントの王道を行く作品かもしれません。
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