上田秀人の「新参 百万石の留守居役(三)」 [読書]
このシリーズ、スケールが大きくて主人公であるところの瀬能数馬があまりにも情けなく小さく見えてしまうところが面白いと言えば面白い。
テレビドラマにしろ小説にしろ「脇役が光るものは面白い」という法則(あくまで私の法則ですが)にはかなっていて、本書でいえば前田直作や本多正長、その娘の琴姫などの脇が個性豊かでシリーズとしての面白さを醸し出しているような気がします。
本書の当シリーズの三作目。留守居役に任じられて右も左もわからず、若いゆえに人生経験もない。教育係の五木や前田直作などに忠義の意味を問われ、その答えに戸惑いを覚える様はなんともほほえましいシーンではありますが、果たしてこんな調子で重要な役回りをこなせるのかと心配です。
今後、巻が進むごとに(既刊は8巻)成長する様がみられるのでしょう。ゆっくりとその成長ぶりを追いたいものです。
はー、面白そうですね。
「脇役が光るものは面白い」の法則は、そうかもしれませんね。最近はバイプレイヤーがよく光っていますしね。
by たかおじー (2017-04-15 10:55)
>たかおじーさん
バイプレヤーが光ると作品に深みがでます!なんてね。
意外にこの法則、あらゆるジャンルにあてはまるような気がしています。
by Ganchan (2017-04-21 11:55)