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島田荘司の「屋上の道化たち」 [読書]


屋上の道化たち

屋上の道化たち

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/04/26
  • メディア: 単行本
 
 
 
 
 
御手洗潔シリーズの最新刊です。もっとも舞台、時代設定は馬車道時代なので、御手洗が探偵として少し有名になった時期ですね(小説の中での話ですが)。
400ページを超える分厚い本ですが、なんとも内容はばたばたした軽いお話。タイトルの通り「道化」たちのドタバタ劇といった感があります。冒頭は某菓子メーカーの代表商品のキャラクター「一粒400メートル」の巨大看板が時代を象徴し、その時代の終焉から新しい時代に向かおうという時期になかなかその流れに乗れないサラリーマンの転落人生が暗いトーンで描かれ、どんだけ重く、深いテーマを背景に持っている本なのかと読み始めたのですが・・・・
御手洗の謎解きは明解でしたが、中盤から後半への喜劇的展開は読解スピードが最初の3倍くらいになるほど軽いノリになってきます。
若き日の御手洗の天才的な活躍を期待する向きには上等な作品かと。
もっとも馬鹿バカしいノリの中に当時の時代の雰囲気を感じたのは確かですが。 


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