五十嵐貴久の「シャーロック・ホームズと賢者の石」 [読書]
シャーロック・ホームズもののパロディ作品は数多あれど、このタイトル、あまりにも挑戦的でつい手にとってしまいました。
連作集というよりも短編といった趣の作品です。
日本で事件を解決したり(ホームズが活躍した時代は日本では明治時代、まだ、イギリスでも馬車の時代です)、インディ・ジョーンズが子どもの頃にホームズと会っているとか・・・時代設定であり得る、というところがおもしろい。シャーロッキアンなる熱狂的ファンに公認してもらえるとよいのですが(まあ無理でしょう)。
そのシャーロッキアンが公認しているといわれているのが、テレビシリーズ「シャーロック・ホームズの冒険」(邦題)のジェレミー・ブレッド演じるホームズです。私も最も原作のイメージに近いと思っています。現在はMXテレビで放送しています。今は亡き露口茂が吹き替えをしていたのですが、これがまた良い。残念ながらジェレミー・ブレッドも亡くなってしまいました。リアルなホームズはもう観られないと思うと少し残念、と本書を読みながら改めて思った次第です。
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